2005年度活動報告

2006年度活動方針

2006年度幹事会・編集委員会・会計監査

20051022日総会で承認)

T.2005年度活動報告(200410月〜20059月)

 @研究活動

ア、例会 関東部会では、研究報告・研究動向14(古代1、高麗0、李朝0、近代9、現代3、その他0)、書評・史料紹介6(古代0、高麗0、李朝2、近代4、現代0、その他0)の発表を行った。関西部会では、研究報告・研究動向11(古代0、高麗0、李朝1、近代10、現代0、その他0)、書評・史料紹介8(古代2、高麗0、李朝1、近代3、現代1、その他1)の発表を行った。

イ、勉強会 第42回大会準備のための合宿を20059月に京都府京都市で行い、11名が参加した。また、古代史の合宿を20059月に群馬県新治村で行い、10名が参加した。

ウ、第41回大会を2004101617日の両日、東京経済大学にて開催し、126名の参加者をみた。また、関西部会が中心になって、第42回大会(会場:同志社大学)の開催を準備した。

 

A会報

ア、158号(関西、20053月)、159号(関東、第41回大会特集号、20055月)、160号(関西、20057月)、161号(関東、第42回大会準備号、20059月)を発行した。

イ、会の彙報としての役割を充実するため、幹事会の活動、会員の動静などの掲載を行うとともに、会員に広く投稿を呼びかけた。

 

B論文集

ア、第40回大会の報告を中心として、第42集「学問から視る朝鮮近代」を200410月に刊行した。

イ、第41回大会の報告を中心として、第43集の刊行準備作業を行った。

 

C学術交流

ア、大韓民国・朝鮮民主主義人民共和国・アメリカ・中国・台湾・ロシア・イギリス・フランス・ドイツ・オランダ・ベルギー・ポーランド・カナダ・オーストラリアなどの大学・研究機関・歴史学会・図書館との間で、『朝鮮史研究会論文集』第42集を寄贈・交換した。

イ、朝鮮史研究会の活動を広く世界に伝えるため、関東部会例会案内の「E-mail List Korean Studies」への掲載を継続した。

 

D会務

ア、2005年度の会費納入率は、関東部会82%、関西部会79%であった。

イ、関東部会で小林玲子、「美の各氏を幹事に補充した。

ウ、インターネット上に公開している朝鮮史研究文献目録のデータベースの拡充に努めた。

エ、ホームページ「朝鮮史研究会のページ」に、例会・大会案内、活動の記録、入会案内などを掲載した。

オ、ホームページ上での入会案内を充実させ、入会希望者への便宜を図った。

カ、インターネット上で利用できる各種検索システムや研究資源を整理し、朝鮮史研究の「手引き」としてインターネット上に公開し拡充につとめた。

 

キ、在外会員の会費納入の便宜を図るため、郵便局を通じた送金制度の運用を開始した。

 

Eその他

ア、2005129日・30日に東京大学駒場キャンパス・数理科学研究科大講義室で開催された、日本側5学会、韓国側5学会主催の「第3回日韓合同歴史研究シンポジウム―2005年教科書問題・教育者交流・朝鮮史研究の歴史的位置」に日本側主催学会の一員として参加し、朝鮮史研究会への依頼を受けて、130日に辻弘範氏が「戦後日本の朝鮮史研究者がみた『植民地朝鮮』」を報告した。(朝鮮史研究会以外の日本側主催学会は歴史学研究会・歴史教育者協議会・歴史科学協議会・日本史研究会、韓国側主催学会は歴史学会・歴史教育研究会・韓国史研究会・韓国歴史研究会・日本史学会)

イ、200572日に京都市で開催された「緊急・日韓市民歴史対話集会、どうなってるの?歴史教科書−日韓の市民で考えよう!」(主催:日韓市民歴史対話集会実行委員会)に後援団体として参加した。

ウ、地方史研究協議会・東京歴史科学研究会・新潟史学会・日本史研究会・広島史学研究会・福島歴史科学研究会・歴史科学協議会・歴史学研究会・歴史教育者協議会と連名で、朝鮮史研究会幹事会の名で「『新しい歴史教科書をつくる会』の教科書が教育の場に持ち込まれることに反対する共同声明」を200574日に発表した。

エ、関西部会では、大阪歴史科学協議会、大阪歴史学会、京都民科歴史部会、「女性・戦争・人権」学会、日本史研究会と連名で「『改訂版 新しい歴史教科書』採択に反対する関西歴史学関係学会共同アピール」を2005713日に発表した。

オ、中学校歴史教科書の採択にあたり、幹事会内に歴史教科書検討小委員会を設置し、検定に合格した全ての教科書の朝鮮関係記述を検討し、その結果をホームページ上に公開した。

カ、会員名簿の改訂を行った。

U.2006年度活動方針案(200510月〜20069月)

 

@研究活動

ア、例会:会の活動の中心として毎月開催し、研究報告・書評以外にも研究動向の整理など、内容を充実させる。時代のバランスに配慮するとともに、隣接分野の報告や非会員の報告を求めるなど、会員の研究活動の基盤となるように努力し、報告・討論の質的向上を図る。

イ、勉強会:朝鮮史研究者の結集の場となるように、広く参加を呼びかけ、とりわけ学部学生・大学院生などの参加を増大させる。関東・関西両部会の合宿を引き続き行い、交流を深める。

ウ、大会:2007年度第43回大会を関東(会場未定)で開催するための準備作業を行う。

 

A会報

ア、関東・関西の協力・連絡体制を緊密にして、年4回(12月・3月・6月・9月)の定期発行が行われるよう努力する。

イ、原稿の締切期日を厳守するよう周知徹底し、例会の内容を速やかに知らせる。

ウ、例会報告を中心に、研究ノート・論文紹介・研究の手引きなども掲載し、内容を豊富なものにする。

エ、新規加入・住所変更などの会員の動静を掲載するとともに、広く会員に投稿を呼びかけ、会の彙報としての役割に配慮する。

 

B論文集

ア、第43集を200510月に刊行し、引き続き第44集の編集を準備する。

イ、締切期日と枚数制限の厳守を求め、編集作業の円滑化を図る。

ウ、会内外に広く投稿を呼びかけて、会の機関誌としての役割を明確にし、日本における朝鮮史研究の中心雑誌として研究の発展に寄与するよう努力する。

エ、会則を変更して、総会選出の委員による編集委員会を設置する(別紙参照)。

 

C普及・出版活動

ア、企画担当幹事を中心にして、関東・関西の連絡を取りながら、朝鮮史の研究と理解の拡大に寄与するような企画を行う。

イ、朝鮮史研究文献目録データベースのデータ追加・修正、ならびにホームページの拡充を図る。

ウ、国外への研究成果のさらなる普及のため、英文による研究成果の出版・発信の方法を検討する。

エ、現実の情勢変化と研究の進展をふまえ、『朝鮮の歴史』改訂のための準備を進める。

オ、『新朝鮮史入門』の新版刊行に向けて企画を検討する。

 

D学術交流

ア、『朝鮮史研究会論文集』『戦後日本における朝鮮史研究文献目録』『朝鮮の歴史・新版』などの寄贈・交換を通じて、国際交流を継続・拡大する。

イ、大韓民国・朝鮮民主主義人民共和国をはじめとする海外の朝鮮史研究団体・研究者との交流を推進する。

 

E対外活動

ア、内外の研究団体・研究者との交流を図る。

イ、朝鮮史の研究を通じて、日本と南北朝鮮との間に平和で友好的な関係を築くことに寄与するよう努力する。

 

F会務

ア、幹事会を活発にし、研究会活動の充実を図る。

イ、幹事の役割分担の徹底と相互協力を通じて、機能的な運営に努力する。

ウ、会務を円滑に行うため、幹事の活動に対する会計上の措置を行う。

エ、関東・関西両部会の連絡体制をさらに強化する。

オ、研究会の活動を会の外にも広く宣伝し、会員の一層の拡大に努める。

カ、会財政の健全化のため、会費納入の督促および効率的な経費使用に努める。

キ、朝鮮史研究に関する情報提供を充実させるため、「研究の手引き」の拡充のほか、会報の電子公開なども検討し、ホームページを通じた情報発信の方法を模索する。

ク、朝鮮史研究文献目録データベースを一層充実させる。

 

G会名および論文集名の英語表記について

 会名および論文集名の英語表記をそれぞれ“The Japan Association for Korean History”The Japan Journal of Korean History”に改める。

 

Hその他

ア、朝鮮史研究・教育に関して、重大な影響を及ぼす社会的動向などに対して、関東・関西両部会の緊密な連携をもとに、朝鮮史研究の立場から関与していく。

イ、歴史学研究会などの諸学会と協同して、史料の保存・収集・公開の促進を要望する活動を行う。

 

2006年度幹事会

〈会長〉糟谷憲一

〈幹事〉

[関東部会] 青木敦子、井上和枝、岡田洋、小川原宏幸、北原スマ子、木村拓、小志戸前宏茂、小林玲子、斉藤涼子、酒井裕美、砂田篤子、祖父江利衛、宋詠好、田中正敬、崔誠姫、通堂あゆみ、月脚達彦、辻弘範、野木香里、橋本繁、林雄介、古川宣子、美、松本武祝、三ツ井崇、吉川友丈、吉沢佳世子、吉澤文寿、六反田豊、ケネス・ロビンソン

[関西部会] 板垣竜太、稲継靖之、井上直樹、太田修、河かおる、川嵜陽、菅野修一、金瑛二、黒河星子、高村竜平、土井浩嗣、長森美信、広岡浄進、福岡正章、堀添伸一郎、本間千景、水野直樹、吉井秀夫、李昇Y

 

2006年度編集委員会

井上和枝、井上直樹、太田修、糟谷憲一、河かおる、北村秀人、木村誠、田中正敬、月脚達彦、並木真人、林雄介、古川宣子、松本武祝、水野直樹、吉井秀夫、李成市、六反田豊

 

〈会計監査〉

[関東部会]馬渕貞利

[関西部会]森川展昭